ファクトと妄想が混じり合う世界を生きるために
「陰謀論者」と呼ばれるひとたちが増殖している。この呼称がやっかいなのは、当の陰謀論者がこの社会を「陰謀」だと思っていることだ。
「地球平面説(フラットアース)」のように、科学(というか常識)によって、地球が丸いのか、平面なのかの論争に決着をつけられるなら、話は簡単だ。だが社会が複雑化するにつれて、陰謀論の評価はますます難しくなっている。
まともなひとはそもそも陰謀論とかかわろうとは思わないし、陰謀論者はマスメディアを「陰謀」の手先だと思っていて、取材は困難だ。その結果、自分たちにとって都合のいい情報だけがネットやSNSで拡散していく。
『陰謀論と排外主義』では、(奇特にも)長年、陰謀論者をウォッチしてきた7人の論者が、この不可解で不気味な現象を説明してくれる。それを私なりに整理すると、陰謀論のキーワードは「目覚めた人」「被害者」「アイデンティティ(生きがい)」の3つになる。

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