アメリカを「わかっている」つもりになっていた
年明け早々、アメリカによるベネズエラ攻撃のニュースが飛び込んできた。グリーンランドやイランにも強権的な発言を続けるトランプ大統領。「ドンロー主義」という言葉が使われ、個性の強い、異形の大統領の独断専行によって、世界中がかき乱されているかのような印象を受ける。だが、そもそも彼はなぜ出現したのか。なぜ2回も大統領になれたのか。本書はその根源にある、超大国アメリカが抱える宗教的問題を明らかにしている。

1960年代のアメリカではカウンターカルチャーやフェミニズムが台頭し、それまでの宗教的価値観が急速に崩れていった。こうした流れに対して「アメリカの古き良き伝統」の復活を唱えて急速に巨大化していったのが、キリスト教原理主義の流れを汲む福音派といわれる宗教団体だった。福音派は教会や宗派を超えて成長し、70年代後半には政治にも深く関与するようになる。
ジミー・カーターの時代から歴代大統領は福音派の存在を無視できなくなり、大統領選も左右された。福音派に嫌われたオバマ、熱狂的に支持されるトランプ。
福音派にも右派と左派があるようだが、基本的に中絶や同性愛を認めず、進化論を学校教育で教えることにも否定的である。また、聖書が憲法に勝ると考えている。だからこそ法律を絶対視しない。
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