「異常」と「当たり前」の間

石井 妙子 ノンフィクション作家

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『無機的な恋人たち』濱野ちひろ/講談社

『後宮 宋から清末まで』加藤徹/角川新書

『出獄記』山本譲司/ポプラ社

 人間ではないものを人間のように愛する人々がいる――。

「人間にとって愛とは何か」「セックスとは何か」を研究テーマとする文化人類学者の著者は「ラブドール」を恋人や妻とする男性たちにアメリカや日本で調査を重ね『無機的な恋人たち』を書き上げた。ここに登場する男性たちは、等身大のラブドールに名前を与え、愛おしみ、セックスもする。このように書くと特殊な異常性愛者のように思われるかもしれない。だが、本書を読む限り、彼らからそのような印象は受けない。

 

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source : 文藝春秋 2026年1月号

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