〈番組概要〉
1つのテーマを分かりやすく読み解く「+RONTEN」。今回のゲストは、国語教員・批評家の矢野利裕さんです。
矢野さんは今年4月、『「国語」と出会いなおす』を上梓されました。「国語」といえば、2018年の新学習指導要領で発表された「文学国語」と「論理国語」の新設が大きな話題を呼びました。発表時には、「文学離れが起きるのではないか」「実用的な文章を重視するあまり、文学が軽んじられるのではないか」などの批判の声も上がりました。
そもそもこれまでも、「国語のテストでは文学を測ることはできない」「作者の気持ちなどテストでは分かり得ない」といった、双方を切り離すべきという考えも根強く残る「国語」と「文学」。この微妙な国語と文学の関係性について、私たちはどう考えていけばいいのか、矢野さんに伺っていきます。
〈ゲスト〉
・矢野利裕|国語教員・批評家
1983年、東京都生まれ。国語教員として中高一貫校に勤務する傍ら批評活動を行う。2014年、「自分ならざる者を精一杯に生きる 町田康論」で第57回群像新人文学賞評論部門優秀作受賞。著書に『学校するからだ』(晶文社)、『今日よりもマシな明日 文学芸能論』(講談社)、『コミックソングがJ-POP を作った』(P-VINE)、『ジャニーズと日本』(講談社現代新書)など。
〈MC〉
・山下覚 |文藝春秋PLUS編集部
1989年、東京都杉並区出身。慶應義塾大学商学部商学科卒業後、2012年4月にダイヤモンド社入社。書籍編集、広告営業に従事し、2019年4月に文藝春秋に中途入社。ノンフィクション出版部、月刊「文藝春秋」編集部を経て現職。趣味はブラジリアン柔術。
source : 文藝春秋 PLUS動画

