日本人ファーストはファシズムの兆候だ
■日本の地下水脈〈完結〉
第1回 疫病とファシズムの足音
第2回 五つの国家像
第3回 無自覚的帝国主義からの出発
第4回 武装する天皇制
第5回 反体制運動の源流
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第56回 墨子とカントに学ぶ「非戦」の哲学
第57回 国家主義的右派政党の不気味な挑戦
第58回 参政党現象と天皇機関説事件
第59回 父が最期に語った関東大震災の記憶
第60回 大衆よ、ファシズムに呑まれるな 今回
「昭和100年」「戦後80年」という節目の年に「真正保守」の再興を掲げ、歴史の地下水脈を辿り直し、過去と現在を往還する作業を続けてきたが、本稿をもってこの連載は終了する。いまの日本社会を見据えると、乱世に入ったかのような様相が眼前に広がっている。それは転換期であるとの意味にもなるし、漸次の変革が始まるときであるとも言える。一方で戦前からの地下水脈が現代に流れ込み始め、戦後的な民主主義を溶解させつつある。最終回は、現在の政治と社会の動きを歴史からの視座で詳細に見つめ、「真正保守」の立場からいかなる変革をなし得るかを考えてみたい。そのとき、時代を揺り動かす「大衆という脅威」への着目が不可欠であるように思う。
自民党総裁選を制したのは、大方の予想とは異なって高市早苗前経済安全保障相であった。私は総裁選の内幕を知るわけではないが、決選投票を争った小泉進次郎農水相は、度重なるスキャンダルと政治家としての力量不足が露呈する局面があって支持を減らし、党内右派を中心に票の組織化に執念を燃やした高市が念願を果たすことになったと大筋では論評されている。
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