
創刊100周年の雑誌『文藝春秋』の名物コーナー「三人の卓子」。読者の皆様からの記事への感想を募集・掲載しています。このページの末尾にある入力フォームからも、ご投稿いただけます。
現物教育で広い視野を
11月号、田中眞紀子氏と寺島実郎氏の『角栄流「現物教育」のすすめ』を読みました。新潟県人として田中角栄氏、眞紀子氏を尊敬しています。眞紀子氏が外務大臣になった時には、親子2代の総理大臣誕生を期待しました。
眞紀子氏は角栄氏から、さまざまな現場を見せてもらう「現物教育」で育ったといいます。角栄氏は、選挙区廻りや議員との会合、赤坂での芸者会にも、三つ編みの制服姿の眞紀子氏を連れていったと知りました。
寺島氏が、眞紀子氏自身の「現物教育」の一例を語ってくれました。眞紀子氏は衆院議員だった1997年、小中学校の教員免許を取得する学生に、障害者や高齢者の介護ボランティア体験を義務づける制度を提唱・推進されたといいます。今から28年も前のことです。やはり只者ではありません。
眞紀子氏は「大転換の時代だからこそ体験に根ざした想像力が必要です。現場を知らなければ、ただの妄想。国を牽引する政治の発想と、それを実行する財界の力。この二つこそ、日本に求められていると思います」と、対談を締めくくっていました。トランプ政権のアメリカ、中国、ロシア、北朝鮮と、日本にはたくさんの難敵がいます。視野の狭い「日本人ファースト」では、日本の未来はありません。
(新潟県 早川和雄)
残念な尻すぼみ
11月号、大西康之さんの『三菱商事は創業理念を忘れたか』を読みました。これまで報じられた洋上風力発電撤退の原因を深掘りした内容は、非常に分かりやすかったです。ただし、終盤の洋上風力発電の買取価格が原発や石炭火力のほぼ3倍、という記述には考えさせられました。
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source : 文藝春秋 2025年12月号

