読者からのお便り 2026年1月号

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創刊100周年の雑誌『文藝春秋』の名物コーナー「三人の卓子」。読者の皆様からの記事への感想を募集・掲載しています。このページの末尾にある入力フォームからも、ご投稿いただけます。

同性に嫌われる女子

 誰と群れるわけでもなく、誰とでも分け隔てなく付き合っていた――。12月号『家庭的な父と働く母の愛娘――総力取材 親族が明かした高市家のヒストリー』(甚野博則&本誌取材班)で高市総理の子ども時代を知る人の述懐を読み、誌面に向かって頷いた。女子はクラスでいくつかのグループができ、どこかに所属しないと過ごしにくいものだが、まれにどこにも属さず、かといって孤立もしていない子がいる。昨日はあっちのグループと昼食をとり、今日は別のグループとアニメ談義に興じる。風見鶏ではなく、誰にも偏見がなく心がフラット。仲間作りが下手とも見えるが、裏を返せば誰にも媚びないということだ。こういう女子はえてして同性に嫌われるが、社会で活躍しているのは彼女たちのような人である。

 こういう方は外交が得意だろうと思っていたら、やはりそうだった。トランプ大統領は高市総理を気に入ったようだし、日ASEAN首脳会議の記念撮影でも中心に立った。韓国について「韓国のりもドラマもコスメも好き」と言ったのもあっぱれだ。高市総理に限っては八方美人という言葉は悪口にならないだろう。

 当初、公明党に袖を分かたれ、保守党や参政党に近づいた時には「そこまでして総理になりたいのか」と白けた向きもあった。だが信念の人である彼女は、やはりそこまでして総理になりたかったのだ。自分が総理になれば日本はよくなると信じる理想主義者にも見える。私の周りでも、最初は冷ややかな見方をしている人が多かったが、ここまで努力しているのだから、と、少しずつ女性の味方も増えているようだ。

(滋賀県 広瀬智子)


確執に心が痛む

 先ごろ、彬子女王が三笠宮家を継承し、母・信子妃は三笠宮寬仁親王妃家として別の宮家を立てる、との報道があった。宮内庁は「ご家族で話し合った結果」と発表したが、実の母娘が別々の宮家になることに、私は強い違和感を覚えた。

 亡き寬仁親王と信子妃は、長年にわたり別居されていたとの報道もあった。一方で、長女の彬子さまは博士号を取得された優秀な方で、妹君・瑶子さまもおられる。国民の多くは、絵に描いたような幸福な4人家族として一家を見ていたと思う。私自身も、親王と信子妃は大恋愛の末のご結婚だったと思っていた。しかし、12月号『彬子女王と母信子妃 決裂の瞬間』を読むと、実際には麻生家と寬仁親王の若い頃からの深い結びつきによって生まれたご縁であったようだ。

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