
創刊100周年の雑誌『文藝春秋』の名物コーナー「三人の卓子」。読者の皆様からの記事への感想を募集・掲載しています。このページの末尾にある入力フォームからも、ご投稿いただけます。
核を正面から論じる
1月号の鼎談『中国には核保有も選択肢だ』(用田和仁、神保謙、小黒一正)を読みました。私は日本が核保有をすることに反対です。日本がせいぜいできるのは、神保氏の唱える「有事における米国の核運用に関する意思決定プロセスに深く関与できる制度を整えること」ではないでしょうか。
たしかに、日本の経済力と技術力をもってすれば、小黒氏の「北朝鮮が開発できたわけですから、日本にできないはずがない」という意見や、用田氏の「米中露のような大量保有は不要で、最小限の核抑止力で十分」もその通りだと思います。
しかし、戦前の日本の軍備拡張の歴史を見ると、いったん核兵器を持ってしまったら「最小限の核抑止力」ですむのか、私は疑問です。もちろん、核を正面から論じることは大切だと思いますし、高市早苗首相が非核三原則のうち「持ち込ませず」の見直しを示唆したことは支持します。しかし大前提として、日本は核兵器を「持たず、作らず」を堅持するべきではないでしょうか。唯一の戦争被爆国である日本が核兵器を持ってしまったら核兵器の廃絶も禁止も全く夢の夢に終わってしまい、さらに核保有国が増えてしまうことを危惧します。
(愛知県 二宮力)
師弟共演の舞台
1月号の『仲代さん、𠮟ってくれてありがとう』を読みました。役所広司さんの、師に寄せる深い感謝と哀悼の思いが伝わってきました。
役所さんは、仲代達矢さんが夫人の宮崎恭子さんとともに立ち上げた「無名塾」で俳優人生をスタートさせました。今や実力も名声も兼ね備えた、日本を代表する俳優であることに異議を唱える人はいないでしょう。
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source : 文藝春秋 2026年2月号

