知の地平を広げる“新しい望遠鏡”
2025年のノーベル物理学賞は、量子コンピュータの基盤開発につながった実験研究に与えられた。実用化に向けた研究開発が世界中で進められているという量子コンピュータだが、ではそれがどういう仕組みで動いて、今あるコンピュータと比べて何がそんなにすごいのか、難しそうで近寄り難い感じがしていた。そこに本書が出た。「教養としての」と銘打っているのだから、素人にもわかりやすく量子コンピュータについて専門家の著者が解説してくれるのだろうと期待して、読んでみた。

結論から言うと、量子コンピュータの仕組みの基礎になる量子力学の原理については、本書の解説を読んでもやっぱりよくわからなかった。量子もつれとか量子の重ね合わせとか、あまりに日常の感覚とかけ離れていて、理解できなかった。自然界の根本を成すミクロの世界ではそうなっているのです、そう考えると自然現象をよく説明できるのですというので、これはもう、はいそうですかと受け入れるしかないものだと諦めた。著者が「おわりに」で仄めかしているように、数学を通じて見ないと、量子コンピュータの原理は理解できないようだ。
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source : 文藝春秋 2026年3月号

