東大に新学部創設 “デザイン”の面白さを共有したい

革新的なカリキュラムが話題

山下 彩香 東京大学College of Design企画調整室特任助教
ライフ 教育

いま知っておくべき論点を、専門家がコンパクトに解説する「文藝春秋オピニオン 2026年の論点100」。この人気ムックの記事を「文藝春秋PLUS」でも紹介します。

 東京大学70年ぶりの新学部としてCollege of Design〈カレッジ・オブ・デザイン〉ができる――。

 発表以来、「全授業英語」「文理融合の学士・修士一貫の5年制プログラム」「秋入学・グローバル入試」など、東大の従来の学部とは一線を画す新しいカリキュラムに注目が集まっている。

 デザインというと、一般的には美大のように絵画や彫刻等を学ぶと思われるかもしれない。だが、東大の新学部が標榜する“デザイン”はそれらとは異なる。

「デザイン」と「Design」。この2つの言葉には日本語と英語の差にとどまらず、背後には、言葉の導入から発展までの歴史に影響を受け培われた、世界観や哲学の違いがある。前者では造形や意匠といった、美しさや芸術性が強調されてきたのに対し、後者では自ら問いを立て、目的を達成するための構造を作ることに重きを置く。

 とすれば、College of Designが掲げる現代の社会課題の解決や、未来へ向けた新たな価値の創造は、「Design」により軸足をおくことでこそ可能になる。

 ただ私自身、今、専門を問われれば、Designと答えるが、そこに至るまでには随分と遠回りをした。変わりゆく都市や農村における、人間と環境との関係を問い直すための方法論を考え、社会の新たな仕組みづくりへの貢献を目指してきたが、それとDesignという学問がなかなか結びつかなかったからだ。

有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。

記事もオンライン番組もすべて見放題
初月300円で今すぐ新規登録!

初回登録は初月300円

月額プラン

初回登録は初月300円・1ヶ月更新

1,200円/月

初回登録は初月300円
※2カ月目以降は通常価格で自動更新となります。

年額プラン

10,800円一括払い・1年更新

900円/月

1年分一括のお支払いとなります。
※トートバッグ付き

電子版+雑誌プラン

18,000円一括払い・1年更新

1,500円/月

※1年分一括のお支払いとなります
※トートバッグ付き

有料会員になると…

日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事が読み放題!

  • 最新記事が発売前に読める
  • 編集長による記事解説ニュースレターを配信
  • 過去10年7,000本以上の記事アーカイブが読み放題
  • 塩野七生・藤原正彦…「名物連載」も一気に読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
有料会員についてもっと詳しく見る

source : ノンフィクション出版 2026年の論点

genre : ライフ 教育