普遍性を持つ戦争の記録

わたしのベスト3

梯 久美子 ノンフィクション作家
エンタメ 読書
ノンフィクション作家の梯久美子さんが、令和に読み継ぎたい名著3冊を紹介します。
5_梯久美子 書評特集
 

 時代が移っても継承すべきもののひとつに、先の戦争の記憶がある。きわめて私的な視点から戦争を描きつつ、ある普遍性を獲得している作品を選んだ。

『望郷と海』は、関東軍のハルビン特務機関に配属され、戦後、8年間にわたってシベリアに抑留された詩人・石原吉郎の評論集。収録作の「ペシミストの勇気について」で石原がペシミストと呼ぶのは、同じ収容所にいた鹿野武一という男である。

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source : 文藝春秋 2020年1月号

genre : エンタメ 読書