夢想でなく現実の中に立て
今年2月の総選挙は、日本でリベラルが方針を変えることの難しさを示した。衆院で立憲民主党が公明党に合流して「中道改革連合」を作り、ようやく現実路線を歩む大型野党が生まれたと思わせてからの、壊滅的な惨敗である。
戦後長らく野党第一党を担った、社会党の運命をそれは思い出させた。1947年には片山哲を首班に政権を担い、60年安保のデモで保守勢力に肝を冷やさせた実績は、平成の民主党とも重なる。
だが社会党は高度成長さなかの66年に、「社会主義への道」をうたう綱領を採択してしまう。理想を掲げるのはよいとしても、実現は無理だと内心では悟りながら、現実に突き当たるまでハンドルを切らず、放置したのがまずかった。

社会主義だけを目標とする建前をとると、資本主義を延命する福祉国家は、否定せざるを得なくなる。憲法や議会制も、あくまでブルジョア側の装置を逆用して戦う道具として、便宜的に承認されるに留まり、真剣な議論が消える。
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