平安貴族とご当地グルメに癒やされる
《全員皆殺しっ》という叫びから始まった「ご利益ごはん」、その待望の続編が本書です。
主人公の早智子はいわゆるアラフィフ。家事に仕事に追われる日々です。思春期真っ盛りの双子の息子たちはこちらを案じてくれるそぶりもなく家事は丸投げされっぱなし、これから学費がマックスでかかってくるというのに楽観的でひょうひょうとした夫の様子にも、いらいらは募るばかり。みんな悪気はないんだけど気が利かない、ってやつですね。
一息つく間もなく動き回り、“ながら”と“ついで”で家事をこなす……わかる! 私もつい賛同してしまいます。今の自分を俯瞰で見ているよう。身体はもちろん、日々の脳疲労が半端ないんですよね。
悪態つくのが早智子の癖ですが、それぐらい許してやってと肩を持ちたくなる。というか、悪態、ぼやきが2作の魅力とさえ言えるでしょう。『ガミガミ女とスーダラ男』というエッセイも出されている著者。自分のことをガミガミ女と称するセンスに一気にファンになったものでした。早智子のキャラクターにも、椰月さんの要素が多分に含まれているのだろうなと想像して、にやにや。

この第2弾は、唯一朗らかで頼りになる長女が大学進学で独立、不在となり、早智子の心にぽっかり穴が開く。《はあーっ、さみし》。
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source : 文藝春秋 2026年5月号

