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“壁バスター”な高市総理
6月号『高市早苗研究 総理の夫〈山本拓〉初告白20時間』(河野嘉誠)を興味深く読んだ。
中でも山本氏が、高市総理を「壁バスター」と形容したのが印象に残った。世の中の様々な壁をぶち破り、女性で初めての総理となった高市氏。衆院選の結果、自民党は大勝したものの審議時間の壁があり、令和8年度当初予算が暫定予算となった。山本氏は、高市氏の心境を次のとおり代弁する。
「高市にしてみれば、『そんな形式論よりも、議論の中身が大切でしょ』ということなんじゃないか。彼女の考え方は、国会は結果を出すところだと」
これには私も同感である。審議時間の確保と言っても、委員会では予算以外の質問も少なくない。AI時代になり、社会や経済が劇的な変容を遂げつつある中で、国会審議も変わらなければならないのではないか、と。壁バスターの高市総理なら、思うところは多々あるだろうと推察した。
そして、さらに興味深かったのが、河野氏が取材を通じて感じた高市夫妻のあり方。「伝統的家族像にとらわれず、お互いの人生やキャリアを独立した個人として尊重し合い、家庭では役割分担をして、ともにサポートしあってきた」。保守色の強さとは異なるリベラル的な家族観。
もしかしたら、高市氏の人気の秘密は「壁バスター」であることに加え、令和に生きる現役世代と近い感覚が滲み出ているからではあるまいか。果たして、高市氏が壁を壊した後に何があるのか。高市氏には、是非功績を残してほしいと思った。
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source : 文藝春秋 2026年7月号

