[11]腎臓がん 40代以降は年一の超音波検査が大事

大家 基嗣 国際医療福祉大学医学部・大学院教授
秋山 千佳 ジャーナリスト

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ライフ 医療

 尿を作る役割を担っている腎臓。血液をろ過して尿にする“腎実質”と、作られた尿を一時的に溜めて膀胱へと送り出す“腎盂(じんう)”からなる。

「腎臓にできるがんの9割は、腎実質の細胞ががん化する腎細胞がんです。腎臓がん(腎がん)というと、一般的には腎細胞がんのことを指します。腎盂がんは性質が異なり、医学的に区別するべきがんなのです」と大家医師は語る。そこで本稿も、腎臓がんとして腎細胞がんの解説をし、末尾で腎盂がんに触れる。

大家基嗣氏(本人提供)

 腎臓がんの男性の罹患率は、女性の2倍以上。主なリスク因子とされる喫煙、肥満、高血圧が男性に多いことが罹患率の性差に影響していると考えられる。もっとも、これらの因子の寄与率は、他のがんと比べたらさほど高いとは言えないという。

 そして「医師にも誤解があるが、腎臓がんの人は、別に腎機能が悪いわけではない」。例外として人工透析患者は、腎臓がんになりやすいとされる。

 また、罹患者全体の5%程度は遺伝性だが、それらを除くと、腎臓がんになる人の確たる傾向は掴めていないという。

「腎臓がんとは、誰でもなり得るがんなのです。健康的な生活を送ってきた人でもなっています」

 だからこそ、伝えたいメッセージは一つだと大家医師は強調する。

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source : 文藝春秋 2026年9月号

genre : ライフ 医療