卵巣がんは、原因や対策が近年かなりはっきりしている子宮頸がんなどと比べて「あいまいなところが多い」がんだと青木医師は言う。大きく四つのタイプに分類されるが、いずれも初期では自覚症状がほぼなく、早期発見が難しいがんでもある。
発症のピークは50〜60代だが広い年齢層で発症している。
判明していることとして、遺伝性のリスクがある。
なかでも遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC、乳がんの項目参照)は、卵巣がん全体の10〜15%程度に関連するとされる。
HBOCとは、BRCA1あるいはBRCA2という遺伝子に生まれつき変異を持つ体質を指す。生涯で卵巣がんを発症するリスクが、日本人女性全体で1.6%なのに対し、BRCA1遺伝子に変異がある場合は39〜63%、BRCA2遺伝子に変異がある場合は16.5〜27%とされる。
「HBOCの乳がんの発症率はさらに高いですが、死亡リスクでいうと卵巣がんの方が乳がんより高い。未発症のうちにリスク低減手術などの手立てを取る道もあり得ます」

有名な例が、HBOCを公表している女優のアンジェリーナ・ジョリーだ。乳がんと卵巣がんの発症リスクを低減するため、両乳房と卵巣、卵管を予防的に切除した。
年額プランがおトク!月あたり900円で全記事読み放題
月額プラン
1ヶ月更新
1,200円/月
オススメ!
年額プラン
10,800円一括払い・1年更新
900円/月
1年分一括のお支払いとなります。
※トートバッグ付き
電子版+雑誌プラン
18,000円一括払い・1年更新
1,500円/月
※1年分一括のお支払いとなります
※トートバッグ付き
有料会員になると…
日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事が読み放題!
- 最新記事が発売前に読める
- 編集長による記事解説ニュースレターを配信
- 過去10年7,000本以上の記事アーカイブが読み放題
- 塩野七生・藤原正彦…「名物連載」も一気に読める
- 電子版オリジナル記事が読める
source : 文藝春秋 2026年9月号

