[12]肝臓がん 注目すべきはγ-GTPよりALT

竹原 徹郎 関西労災病院病院長
秋山 千佳 ジャーナリスト

NEW

ライフ 医療

 “沈黙の臓器”と呼ばれるとおり、初期の肝臓がんに自覚症状はほぼない。だが、早期発見が困難なわけではない。

「肝臓がんは慢性的な肝障害が長年続いた末に発生するもの。がんになる前にある程度は予防できますし、リスクに応じて定期的に検査をしていれば、がんになっても早期発見が可能です」と竹原医師は語る。

竹原徹郎氏(本人提供)

 まず、肝臓がんのもととなる慢性的な肝障害とは何か。

 約半数は、C型肝炎やB型肝炎といったウイルス性のものだ。厚生労働省が一生に一度は肝炎ウイルス検査を受けるよう推奨している(1回無料)。ウイルス性肝炎が発覚した場合、飲み薬での治療が可能だ。

 残りの約半数は非ウイルス性で、脂肪肝から、肝炎や肝硬変といった段階を経てがんになる。

 脂肪肝には主に、長期間の過剰飲酒が原因で起こるアルコール性のものと、食べすぎや運動不足といった生活習慣や代謝異常(メタボリック・シンドロームなど)によるものがある。中等度のアルコール摂取と代謝異常の両方によって起こるタイプもあり、代謝異常だけよりがんのリスクは高い。

 アルコールに関しては、フラッシャー(食道がんの項目参照)の人が最も肝障害になりやすいという。

年額プランがおトク!月あたり900円で全記事読み放題

月額プラン

1ヶ月更新

1,200円/月

オススメ!

年額プラン

10,800円一括払い・1年更新

900円/月

1年分一括のお支払いとなります。
※トートバッグ付き

電子版+雑誌プラン

18,000円一括払い・1年更新

1,500円/月

※1年分一括のお支払いとなります
※トートバッグ付き

有料会員になると…

日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事が読み放題!

  • 最新記事が発売前に読める
  • 編集長による記事解説ニュースレターを配信
  • 過去10年7,000本以上の記事アーカイブが読み放題
  • 塩野七生・藤原正彦…「名物連載」も一気に読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
有料会員についてもっと詳しく見る

source : 文藝春秋 2026年9月号

genre : ライフ 医療