“沈黙の臓器”と呼ばれるとおり、初期の肝臓がんに自覚症状はほぼない。だが、早期発見が困難なわけではない。
「肝臓がんは慢性的な肝障害が長年続いた末に発生するもの。がんになる前にある程度は予防できますし、リスクに応じて定期的に検査をしていれば、がんになっても早期発見が可能です」と竹原医師は語る。

まず、肝臓がんのもととなる慢性的な肝障害とは何か。
約半数は、C型肝炎やB型肝炎といったウイルス性のものだ。厚生労働省が一生に一度は肝炎ウイルス検査を受けるよう推奨している(1回無料)。ウイルス性肝炎が発覚した場合、飲み薬での治療が可能だ。
残りの約半数は非ウイルス性で、脂肪肝から、肝炎や肝硬変といった段階を経てがんになる。
脂肪肝には主に、長期間の過剰飲酒が原因で起こるアルコール性のものと、食べすぎや運動不足といった生活習慣や代謝異常(メタボリック・シンドロームなど)によるものがある。中等度のアルコール摂取と代謝異常の両方によって起こるタイプもあり、代謝異常だけよりがんのリスクは高い。
アルコールに関しては、フラッシャー(食道がんの項目参照)の人が最も肝障害になりやすいという。
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