張本勲、草間彌生、白川英樹、綿貫民輔、二代目水谷八重子

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偉大な業績を残し、世を去った5名の人生を振り返る追悼コラム

★張本勲

 元プロ野球選手の張本勲(はりもといさお)は、強打者として活躍しファンを唸らせ、評論家としては大胆な直言がしばしば物議を醸した。

張本勲 Ⓒ時事通信社

 1980(昭和55)年5月、あと1本で3000本安打達成だったが、ロッテ・オリオンズ(現・千葉ロッテマリーンズ)に移籍の原因となった左目の不調は続いていた。「内野安打でもいいと思っていた」。しかし、振り切ると球は右翼席にアーチを描き、球場全体が嵐のような喝采に湧いた。

 40年、広島市生まれ。父を追って朝鮮半島から身重の母、兄、2人の姉が広島に到着し、翌年に誕生した。しかし、4歳のとき、軽三輪にはねられて焚火に右手を突っ込み、指が曲がって小指と薬指は癒着してしまう。

 さらに、5歳のとき被爆する。「気が付くと、母が私を守るため血だらけになり覆い被さっていた」。長姉は2日後に死去。戦時中、父は朝鮮に帰り家族を呼ぶ準備中に急死し、戦後は母がホルモン焼き屋を経営して子供たちを育てた。

 小学生の頃から喧嘩の毎日だった。地元中学の野球部に入って、エースで4番打者となる。広島商高への進学を望むが、素行が悪く、広陵高では面接での発言も問題となり不合格だった。地元の商高定時制に入学し、それから大阪の浪商高(現・大阪体育大浪商高)に転校する。

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source : 文藝春秋 2026年11月号

genre : ニュース 社会