
日本を動かすエリートたちの街、東京・霞が関。官僚の人事情報をどこよりも早くお届けする
■連載「霞が関コンフィデンシャル」
【2026年】
1月号 《イラスト付き》霞が関コンフィデンシャル名鑑 高市政権を支える60人
2月号 妙にウマが合う、密かなトレンドワード、総務省の“高市印”、歯車が狂った総監人事
3月号 財務大臣の黒衣、再編の立役者、小泉好みのスタイル、総監人事の楽屋裏
4月号 息を潜める財務省、看板政策の迷走、女性総裁の可能性、仇敵が会長に
5月号 “安保マフィア”の暗躍、渾身のギフト、悲願の労働次官へ、「五輪組」に春到来
6月号 女王の一喝、骨が折れる大臣、新顔だらけのNHK、長官候補に急浮上
7月号 国際派に集まる視線、帯に短し、襷に長し、金融庁の最適配置は?、剛腕、暗躍せり
8月号 風雲急の内閣官房、“初代”は譲れない、踊らされる経産省、総裁はどこに逃げた?
9月号 ネグレクトの余波、俊英たちの明暗、強権発動に揺れる、世代交代の季節
★金融庁長官の誤算
今夏の金融庁幹部人事では、去就が注目された伊藤豊長官(平成元年、旧大蔵省入省)が留任した。後任候補と目された石田晋也氏、堀本善雄氏(共に2年、同)も局長ポストに留まり、伊藤氏を中心に銀行と証券会社による業務やサービスを連携させる銀証連携などを通じた「資産運用立国」の深化を目指す。
幹部人事と合わせ、大規模な機構改革も実施された。従来の総合政策局と監督局を再編し「資産運用・保険監督局」と「銀行・証券監督局」を設置。所掌する分野がネット銀行や暗号資産業などに広がる中、肥大化する監督部門を整理する狙いがある。また総合政策局内に置かれていた官房部門は、新設される「次長」ポストの元に独立させ、他省庁における官房長役を次長が務めることに。不良債権退治に目を光らせる「強面の監督官庁」から「主要な政策官庁」に装いを改めんとする伊藤氏の意向が反映されたわけだ。
資産運用・保険監督局長に堀本氏、銀行・証券監督局長に石田氏がそれぞれ就いた。対外的な組織図を見れば、資・保局が筆頭局のように映るが、庁内では銀行と証券を扱う銀・証局を中核とみる意見も多い。
「オーソドックスなのは石田氏、いっとき民間企業に出た『回転ドア』経験者の堀本氏は今どきの人材だ」(金融庁幹部)
庁内では、のちのち両者ともに長官ポストに座るのでは、という声も上がる。
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source : 文藝春秋 2026年11月号

