金融庁長官の誤算、「直言型」冬の時代、口を挟む大物OB、11年ぶりの悲願

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★金融庁長官の誤算

 今夏の金融庁幹部人事では、去就が注目された伊藤豊長官(平成元年、旧大蔵省入省)が留任した。後任候補と目された石田晋也氏、堀本善雄氏(共に2年、同)も局長ポストに留まり、伊藤氏を中心に銀行と証券会社による業務やサービスを連携させる銀証連携などを通じた「資産運用立国」の深化を目指す。

 幹部人事と合わせ、大規模な機構改革も実施された。従来の総合政策局と監督局を再編し「資産運用・保険監督局」と「銀行・証券監督局」を設置。所掌する分野がネット銀行や暗号資産業などに広がる中、肥大化する監督部門を整理する狙いがある。また総合政策局内に置かれていた官房部門は、新設される「次長」ポストの元に独立させ、他省庁における官房長役を次長が務めることに。不良債権退治に目を光らせる「強面の監督官庁」から「主要な政策官庁」に装いを改めんとする伊藤氏の意向が反映されたわけだ。

 資産運用・保険監督局長に堀本氏、銀行・証券監督局長に石田氏がそれぞれ就いた。対外的な組織図を見れば、資・保局が筆頭局のように映るが、庁内では銀行と証券を扱う銀・証局を中核とみる意見も多い。

「オーソドックスなのは石田氏、いっとき民間企業に出た『回転ドア』経験者の堀本氏は今どきの人材だ」(金融庁幹部)

 庁内では、のちのち両者ともに長官ポストに座るのでは、という声も上がる。

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source : 文藝春秋 2026年11月号

genre : ニュース 政治