同級生交歓 埼玉県立浦和高等学校 昭和55年卒

ライフ ライフスタイル
本誌6月号同級生交歓(見開き) トリム前
 
埼玉県さいたま市 浦和高校にて(撮影・三宅史郎)

(右から)
埼玉県立浦和高等学校校長
水石明彦
東京医科歯科大学難治疾患研究所所長・教授
仁科博史
クラレ代表取締役社長
川原仁
バンダイナムコエンターテインメント代表取締役専務
片島直樹
ムーディーズ・ジャパン代表取締役兼アジア証券化格付部門ヘッド
北山慶

「文武両道」を謳う高校は全国に数多くある。私が卒業した埼玉県立浦和高等学校(浦高)もそのひとつだが、現在も「文を尚(たっと)び、武を昌(さか)んにす」という「尚文昌武」の精神のもと、後輩たちが日々「文武両道」に邁進している。

 高校時代を振り返ってみると、「文武両道」は当たり前にそこここにあった。私と同じ中学から浦高に入った北山は、サッカーで県選抜の国体選手となり、浦高の全国大会出場を目指していた。私の中学一の秀才で、浦高でも同級生だった仁科は、数学部でパソコン製作などを楽しみ、大学は生命科学の道に進んだ。入学後に仲良くなった川原は、軟式テニスに3年間打ち込みながらラストスパートで大学に現役合格。

 そして、高1の時に大阪から転校してきてラグビー部に入った水石は、なんと昨年、校長として母校に着任した。

 そんな「文武両道」を地でいく、個性的で才能を持った同級生たちに囲まれ、私は「今しかできないことをしよう!」と、部活、学校行事、勉強に、自分で勝手にウェイト付けをして、浦高生活を思う存分満喫し、最後は一浪までした。こうした私みたいな生徒に、当時の先生たちはすべてを任せてくれた。任されることで、私は自分の頭で考えられるようになっていった。

 社会人になり壁にブチ当たった時、私は自分なりに答えを探し出し、自分なりの可能性を切り開いていくことができた。それは北山にも仁科にも川原にも水石にも、浦高生全員に当てはまることだろう。

 こういった、浦高ならではの「文武両道」を体験し共有しているからこそ、卒業して何十年も経って久しぶりに顔を合わせても、すぐにあの頃に戻れるのである。(片島)

有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。

記事もオンライン番組もすべて見放題
新規登録は「月あたり450円」から

  • 1カ月プラン

    新規登録は50%オフ

    初月は1,200

    600円 / 月(税込)

    ※2カ月目以降は通常価格1,200円(税込)で自動更新となります。

  • オススメ

    1年プラン

    新規登録は50%オフ

    900円 / 月

    450円 / 月(税込)

    初回特別価格5,400円 / 年(税込)

    ※1年分一括のお支払いとなります。2年目以降は通常価格10,800円(税込)で自動更新となります。

    特典付き
  • 雑誌セットプラン

    申込み月の発売号から
    12冊を宅配

    1,000円 / 月(税込)

    12,000円 / 年(税込)

    ※1年分一括のお支払いとなります
    雑誌配送に関する注意事項

    特典付き 雑誌『文藝春秋』の書影

有料会員になると…

日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事、全オンライン番組が見放題!

  • 最新記事が発売前に読める
  • 毎月10本配信のオンライン番組が視聴可能
  • 編集長による記事解説ニュースレターを配信
  • 過去10年6,000本以上の記事アーカイブが読み放題
  • 電子版オリジナル記事が読める
有料会員についてもっと詳しく見る

source : 文藝春秋 2021年6月号

genre : ライフ ライフスタイル