小さな大物 第420回

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祖父と
 

【ヒント】
街で目にする多くの「ロゴ」。気付けばあれもこれもこの人の作品!

 祖父(前頁)はロシア語学者、父は建築家。幼少の頃からあちこちに絵を描きまくっていた。

「幼稚園でト音記号を習った時に、早く描けたから勝手に五線紙を色で塗り分けて遊んでたんです。怒られるかと思ったら、先生達がすごい!と大絶賛。思い通りに描いていいんだと自信がついた出来事でした」

 高2で文理選択する時、どちらの進路も興味がないと気づく。たまたま誘われて受けた美大予備校の冬期講習の授業で「これが、勉強や仕事になるなら一生できる!」と直感しデザインの道に進むことを決意。

 博報堂のアートディレクターを経て、2000年に独立。ユニクロやセブン―イレブンなど、多くの有名企業のブランディングを手掛ける。

「ブランディングの仕事は、クリエイターのエゴを捨て、本質を見つけ出し磨き上げて形にすること。答えはいつも相手の中にあるからアイデアに悩むということはないです」

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source : 文藝春秋 2022年8月号

genre : エンタメ アート ライフスタイル