日産、神戸製鋼、東レ……不祥事の根は深い
私たちは昨年10月、経営者にもっと品質についての意識を高めてもらうために、「品質経営懇話会」を発足させました。
背景には近年、コーポレートガバナンス改革の進展の中で、逆に経営トップの製品品質への関心が低下しているのではないか? といった懸念があります。
戦後、日本が高度経済成長を遂げることができたのは、日本メーカーの世界に誇ることができるモノづくりの技術があったからです。厳しさを増す国際競争の中で生き残っていくためには、高い品質を保ち続けることが、死活的に重要になっています。
そういった話を一昨年、日本科学技術連盟の集まりの中でトヨタ自動車顧問・技監の佐々木眞一さんや積水化学工業相談役の大久保尚武さんとしていたら、みなさん同じ問題意識を持っていたことが分かりました。
そこで“品質立国ニッポン”復活を目指すべく、経営者の方々に声をかけ、会を立ち上げたのです。
しかし、ちょうどその時期に、日本のメーカーの品質に関する不祥事が、次々と起こってしまいました。
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source : 文藝春秋 2018年02月号