間近に接した18人の証言で彼女の本性に迫る
まるで牡丹が落花するようであったと評した人がいた。ハラハラと花弁を散らしたのではない。満開に花開いたまま、ボトリと音を立てて地に落ちたという印象からだ。
ほんの2カ月ほど前に「初の女性総理誕生か」と世間を騒がせたことが遠い過去に思える。嫣然(えんぜん)と「リセットして代表になります」と宣言してから、わずか50日。衆院選で大敗して党代表を降り、「都政に専念する」と語ったが、批判の声は未だやまない。
膨らんだ風船が破裂した、凧の糸が切れた、風に乗っただけでエンジンがついていなかった、と色々な意見があるが、それにしても彼女はなぜ舞い上がり、舞い落ちたのか。
多数の要因が考えられるが、「女」ということで、ここまで注目を集めたことは確かであろう。ならば、女性たちは彼女をどう見てきたのか、どう見つめているのか。
彼女と何らかの接点を持った女性たちへのインタビューを通じて、「小池百合子」とその狂騒曲の本質を考えてみたい。
「大臣の嘘つき!」
1年前の夏、緑の服に身を包んだ小池は街頭演説で自民党と決別して都知事選に臨む覚悟を語り、「崖から飛び降ります」と叫んでいた。
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source : 文藝春秋 2018年01月号