私が見た船越英一郎「夫婦の修羅」

エンタメ 芸能

耐え忍び続けた夫の苦悩を船越のスタッフが明かす

船越英一郎氏 ©文藝春秋

 この泥沼の争いはいつまで続くのだろうか。俳優の船越英一郎(57)とその妻・松居一代(60)との、離婚調停を巡る騒動である。以前から夫婦間の「ケンカ」「別居」などが報道され、そのたびに「離婚か」と囁かれてきたが、とうとう6月28日、船越は代理人弁護士を通じて、離婚調停の申し立てを行なった。
 その直前から自身のブログで自殺を仄めかし、尾行されているという衝撃の告白を続けてきた松居も、離婚調停をスクープした『週刊文春』(7月13日号)の記事を機に船越本人への攻撃を開始。夫がバイアグラを使って不倫している、証拠のノートもある、などとブログに記載した。ブログ運営会社から警告を受けて一部記事を削除、船越の所属事務所も業務妨害・名誉毀損行為の差し止めを求める仮処分申請を行なったが、松居の一方的な攻撃は止まることを知らない。
 船越本人は依然として沈黙を守ったままだが、今回、船越夫婦と長年親交のあるスタッフが、小誌の取材に口を開いてくれた。

 かつてお二人は本当に仲の良いご夫婦でした。私は船越さんとも松居さんとも、一緒にお仕事をさせていただいています。撮影の現場でお会いするのはもちろん、ご自宅で打ち合わせなどをすることもあるため、お二人が仲睦まじくされているのを、何度も目にしてきました。

 それだけに、今回の一連の騒動は本当に残念でなりません。離婚調停中であることが明らかになったあとも、船越さんとお仕事でたびたび一緒になるのですが、心労で日に日にやつれていかれて……。なかなか寝られず、ご飯も喉を通らず、3〜4キロは痩せられたのではないでしょうか。松居さんがブログで自分の都合のいいことを書きたてる一方で、船越さんはこの件に関しては何もおっしゃりません。それは、船越さんなりのお考えがあってのことだと思います。

 離婚というプライベートな問題はもちろんご夫婦間でのことですから、部外者である私が口を挟むことではないのかもしれません。ただ、松居さんが書かれていることが「あることないこと」ならまだしも、「ないことないこと」ばかりであるのは見過ごすことができません。それは船越さんご本人のことはもちろんのこと、ブログで名指しをされた関係者の方のこともそうです。

「別宅の真相」の嘘

 被害者のひとりが、作家の大宮エリーだ。松居は「別宅の真相」という動画で2011年、船越が自宅の近くにマンションを購入したのはある女性が書いた一通の手紙が原因だったと主張。そして「船越英一郎さま あ、親愛なる、ってつければよかった」から始まる大宮からの手紙を読み上げている(大宮は自身のHPで「事実誤認甚だしく、大変迷惑な話しです」とコメント)。

 大宮さんと船越さんが最初に会ったのは、2010年。『ソロモン流』という船越さんがナビゲーターを務められていた番組でのことです。その後、事務所の計らいで、船越さんが撮影している京都で一緒にお食事をすることになったのですが、もちろん事務所の方も一緒。松居さんはお二人が同じホテルに泊まったとおっしゃっていますが、お食事の後すぐに船越さんは、撮影でずっと宿泊しているスタッフと一緒のホテルに戻ってこられました。

有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。

記事もオンライン番組もすべて見放題
新規登録は「月あたり450円」から

  • 1カ月プラン

    新規登録は50%オフ

    初月は1,200

    600円 / 月(税込)

    ※2カ月目以降は通常価格1,200円(税込)で自動更新となります。

  • オススメ

    1年プラン

    新規登録は50%オフ

    900円 / 月

    450円 / 月(税込)

    初回特別価格5,400円 / 年(税込)

    ※1年分一括のお支払いとなります。2年目以降は通常価格10,800円(税込)で自動更新となります。

    特典付き
  • 雑誌セットプラン

    申込み月の発売号から
    12冊を宅配

    1,000円 / 月(税込)

    12,000円 / 年(税込)

    ※1年分一括のお支払いとなります
    雑誌配送に関する注意事項

    特典付き 雑誌『文藝春秋』の書影

有料会員になると…

日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事、全オンライン番組が見放題!

  • 最新記事が発売前に読める
  • 毎月10本配信のオンライン番組が視聴可能
  • 編集長による記事解説ニュースレターを配信
  • 過去10年6,000本以上の記事アーカイブが読み放題
  • 電子版オリジナル記事が読める
有料会員についてもっと詳しく見る

source : 文藝春秋 2017年09月号

genre : エンタメ 芸能