芥川賞と私たち

受賞後の「野望」とは?

高瀬 隼子 作家
李 琴峰 作家
宇佐見 りん 作家
エンタメ 読書 芥川賞

 宇佐見 高瀬さんとは何度かお茶をしたことがあって。初めてお会いしたときの虫さされパッチ、覚えてますか?

 高瀬 えぇ?

 宇佐見 私、蚊にさされて腕が赤かったんです。「ごめんなさい、こんな腕で」って言ったら、パッチをくれましたよね。心遣いが嬉しかったのを覚えています。

 高瀬 ああ、よかった。余計なことじゃなくてほっとしました。

 李 楽しそう(笑)。私は宇佐見さんとは初対面なんです。

 宇佐見 楽しみにしていたので、お目にかかれて嬉しいです。李さんと高瀬さんはもともと仲が良いんですよね?

 高瀬 私は2019年にすばる文学賞を受賞してデビューしたのですが、授賞式会場で声をかけてもらいました。作品を読んでいたので、「えっ、あの李さんだ!」って。そこからご飯やお茶に行ったり、コロナ下ではZoom会もしましたね。

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source : 文藝春秋 2023年4月号

genre : エンタメ 読書 芥川賞