松本零士、豊田章一郎、石原信雄、門田博光、永井路子

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偉大な業績を残し、世を去った5名の人生を振り返る追悼コラム

★松本零士

松本零士 ©時事通信

 漫画家の松本零士(まつもとれいじ)(本名・晟)は漫画やアニメで創造した独自の宇宙空間に、膨大な数のファンをいざなった。

 1974(昭和49)年、アニメ版『宇宙戦艦ヤマト』の放送が開始される。自信はあった。ところが意外なことに視聴率が低迷し、39話のはずが26話で打ち切りとなる。松本は強いショックを受け、傷心を癒すためアフリカ旅行に出かけたという。

 38年、福岡県久留米市に生まれる。父親は陸軍の戦闘機パイロットで、戦後は小倉市(現・北九州市)で青果店を始めた。「優秀なパイロットだったらしいが、商売は下手だった」。松本は小学生のころから漫画を描いていて、高校1年のときに漫画少年新人王を受賞する。以降、地元の新聞や漫画雑誌に作品を発表して家計を助けた。

 高校を卒業した年の秋、母親に「もう小倉には戻らん」と宣言して上京する。本郷にある下宿の四畳半で漫画を描き続け、最初は少女漫画とSF漫画で注目される。

 71年には自分の貧乏生活を題材にした『男おいどん』が大ヒットして売れっ子になった。同作品に出てくる汚れたパンツに生える「サルマタケ」は、「本当に生えたヒトヨタケがモデルです」。

 74年のアニメ版『宇宙戦艦ヤマト』は準備期間をへて製作したが、同時間帯に放送されていた『アルプスの少女ハイジ』の影響もあって、視聴率が伸びなかったといわれる。このころ『少年キング』に連載を始めた漫画『銀河鉄道999』がヒットして、アニメを製作すると熱心なリピーターが生まれた。

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source : 文藝春秋 2023年4月号

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