日本の顔 白鵬翔

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白鵬 翔(はくほう しょう・第69代横綱・宮城野親方)
写真=杉山拓也(本社)

相撲界に恩返しがしたい――大横綱の大きな一歩

 2021年9月に現役を引退した第六十九代横綱・白鵬の宮城野親方(37、本名:白鵬翔)。2001年に初土俵を踏んで以来、史上最多となる45回の優勝を誇るなど、相撲界の屋台骨を長く支え続けてきた。

 今年1月には引退相撲が開催され、断髪式では各界の著名人を含む約280人が鋏を入れた。大銀杏との別れには「体の一部が無くなった」と寂しさを滲ませるが、同時に「300年の歴史がある宮城野の名前に恥じないように」と、親方としての決意を固める。

 現役時代から少年相撲の世界大会「白鵬杯」を開催するなど、後進の育成には人一倍力を入れてきた。

「相撲があるから今の私があります。これからは関取や横綱をたくさん育てて、相撲界に恩返しがしたいです」

 20年の力士生活に幕を下ろした大横綱は、更に大きな一歩を踏み出した。

止め鋏を入れたのは、先代の宮城野親方。髷が切り落とされると、会場の両国国技館は割れんばかりの拍手と歓声に包まれた

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source : 文藝春秋 2023年4月号

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