「安住紳一郎の日曜天国」が今年、放送開始から20年目を迎えました。私がこの番組のアシスタントに就任したのは2006年、放送スタートの翌年のことです。
それ以前はTBSの報道番組に出演していたこともあり、安住さんとはテレビ局のメイク室ですれ違うくらいの間柄。アナウンサーの1期上の気さくな先輩という印象でした。ところがラジオの現場に一歩足を踏み入れると、ガラリと違う一面「しか」お見せにならない。
「あ、これは話が違うぞ」
という緊張感が走ったことを覚えています。こうして私と「日曜天国」の歩みが始まったのでした。
最大の試練は、年に一度、安住さんが季節外れの夏休みを取るタイミングで訪れました。毎週日曜の朝10時から約2時間、生放送でお送りしている「日曜天国」の名物は、冒頭の30分を飾るオープニングトーク。それを私の一人語りでお届けしなければならないのです。しかも安住さんの名前は決して出してはいけないというルール付き。あくまで自分のネタで勝負せよというお達しです。
あるじの留守を預かるわけですから責任重大。何か月も前から準備して、なんとか本番を終えた後は「これでようやく年末を迎えられる」と思ったものです。
しかし、ほっとできるのも束の間、まだまだ試練は続きます。翌週の放送で待ち受ける公開フィードバックが心臓に悪いのです。
有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。
記事もオンライン番組もすべて見放題
初月300円で今すぐ新規登録!
初回登録は初月300円
月額プラン
1ヶ月更新
1,200円/月
初回登録は初月300円
※2カ月目以降は通常価格で自動更新となります。
年額プラン
10,800円一括払い・1年更新
900円/月
1年分一括のお支払いとなります。
※トートバッグ付き
有料会員になると…
日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事、全オンライン番組が見放題!
- 最新記事が発売前に読める
- 毎月10本配信のオンライン番組が視聴可能
- 編集長による記事解説ニュースレターを配信
- 過去10年6,000本以上の記事アーカイブが読み放題
- 電子版オリジナル記事が読める
source : 文藝春秋 2024年10月号