大相撲界に、110年ぶりに彗星が現れた。わずか1か月前の新入幕記者会見で、初々しい笑顔を見せていた尊富士が、大正の世――1914年五月場所での両国勇治郎(のちに梶之助)以来、世紀を超えて新入幕優勝を果たしたのだ。
前頭十七枚目と、番付幕尻に名を連ね、昭和の大横綱大鵬以来の新入幕11連勝。大関豊昇龍に1敗するも、単独トップの快進撃を見せる。しかし土俵の神様はまさかの試練を与えたもうた。14日目、元大関朝乃山戦で右足首を負傷し、車椅子で花道を下がり救急搬送されたのだった。「千秋楽は休場か? 優勝の行方はどうなるか」と誰もが尊富士の動向に固唾を飲むなか、平成生まれの24歳の若武者は、土俵上に姿を現す。前夜、師匠の伊勢ヶ濱親方(元横綱旭富士)に一度は休場を願い出たというのだが――。
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source : 文藝春秋 2024年5月号