――まず、出馬を決断した思いを教えてください。
加藤 私は安倍、菅、岸田政権を通じて厚労大臣や一億総活躍担当大臣、官房長官などの閣僚を務め、国の重要政策を担ってきました。この間、アベノミクスや働き方改革などを推進する中で、賃金や所得向上の兆しは出てきました。ただし、必ずしも十分とは言えません。ウクライナ侵攻に伴う物価上昇に加え、為替の影響もあって海外との所得の差が激しくなっている。まさに危機的な状況です。今こそ、強い日本経済を取り戻したいと考えています。
――強い経済に向けた政策は?
加藤 二つあります。長く経済大国だった日本は産業基盤がしっかりしていて、多岐にわたる分野で世界を代表する企業があります。こうした強みに改めて目を向け、それを強化するための具体的な施策を展開していかなければなりません。
もう一つは、安心できる社会を作ることです。私の地元である岡山県の中山間地域では、コロナ禍以降、地元の方々が「いつまでこの地域で暮らせるのか」と危機感を強めています。医療や介護、子育てなど社会保障をしっかりと維持し、生活を続けていける基盤を作る。そして、どんな地域に住む人でも、活躍できる日本を作りたいと考えています。
――他の候補者と比べて強みは?
加藤 様々な方から指摘されるのは、安定感です。私は自民党の政策を大きな“樹木”だと考えています。一人ひとりの議員が様々な声を集め、“枝”を作っていく。そして侃々諤々の議論を経て、“樹木”全体を築き上げる。これまで私が自民党のど真ん中で担ってきたことが、安定感に繋がっていると思います。
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source : 文藝春秋 2024年10月号