――林さんは、官房長官として岸田文雄総理を最も近くで支える立場です。自民党総裁選への不出馬表明を、どう受け止めましたか?
林 官邸運営や経済、外交と着実に成果を上げ、いい方向に進み始めていましたので、「ぜひ続投してください」と、総理に常々申し上げてきました。非常に驚いたし、残念な気持ちで一杯です。
――林さんは以前から総理・総裁を目指すことを公言してきました。「ポスト岸田」の座も、かねてから視野に入っていたのですか。
林 官房長官として、岸田総理を支え抜くという気持ちでした。
――政権の反省点を挙げると?
林 総理はたとえば、エネルギー政策では原子力発電所の新増設や建て替えの検討加速を表明し、安全保障分野でも、広島サミットで経済安保に関する共同声明を発出するなど、新たな政策を実現してきました。経済では、実質賃金もプラスに転じてきています。しかし、成果が広く伝わっていないのが現状です。また、自民党の「政治と金」の問題への今後の対応策についても、説明が足りていなかった。
――説明不足だったということ?
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source : 文藝春秋 2024年10月号