――上川さんが出馬を決意したのはいつ頃ですか。
上川 8月14日です。岸田文雄総理が総裁選への不出馬を表明されたのを受けて、決意を固めました。
――その前から総理・総裁になりたいという思いはご自身の中にはあったということでしょうか。
上川 「初の女性総理に」とのありがたい期待の声を多くいただく中で、実は8月初旬に京都のお寺を訪問した際に「現成受用(げんじょうじゅよう)」という言葉を教えていただいたんです。これは禅の言葉で、世界の成り行きをありのままの形で受け入れて、困難から逃げずに生きる、という意味なんですが、私の政治信条と響き合う、とても良い言葉だと思いました。これまでも政治家としていくつもの厳しい決断をしてきましたが、今回も強い気持ちで挑戦しようと考え、総裁選への出馬を決めた次第です。
――ご家族には相談しましたか。
上川 家族には決意を固めたその日に、自分の意志を伝えました。相当なインパクトがあったようで、夫も娘2人もかなり驚いていましたが、すぐに賛成してくれました。「日本に女性初の総理を」といった声があることは知っていたようですし、先ほどの「現成受用」という言葉と出会ったという話はしていたので、私の内なる思いを察してくれていたのかもしれません。
――2000年の初当選以来、ご家族は選挙戦でも積極的に応援してくれたようですね。
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source : 文藝春秋 2024年10月号