(右から)
アールバイロジェン代表取締役社長 石垣夢作
富士見台通りクリニック院長 上村秀樹
日本管財ホールディングス常務取締役 栗原達司
日本大学経済学部教授 曽根康雄
TMI総合法律事務所特別顧問 山上信吾
「多摩の岸玉攻(みが)き」「名もゆかし桐の朋」と校歌に歌われた三多摩随一・文武両道の進学校の興隆期。中高6年間武蔵野の雑木林に囲まれた抜群の環境で切磋琢磨した。ファッション雑誌から抜け出したような洒落者も多かったが、男子校の宿痾か、女の子にはナイーブで弱かった。
上村はまさに神童。数学の難問も涼しい顔で正答した。バイオリン、クラリネットの腕もプロはだし。東大医学部に進み、心臓外科の名医に。ロンドンの病院勤務時には何千人もの命を救った。奈良医大教授を経て、現在は温厚な開業医。
栗原は、文系の俊秀。上村と吹奏楽部に所属した。東大経済学部を卒業して日銀に。ニューヨーク在勤時、通勤フェリーが凍結したハドソン川で立ち往生。スマホのない時代、円高阻止の為替介入を未遂にした思い出も。その後セコム取締役を経て現職。
石垣と曽根とは栄えある中学野球部で共に笑い、泣いた仲だ。堅守を誇る2人が内野を固めてくれたお陰で、打たせて取るサウスポー投手の私は何度も助けられた。
石垣は慶大経済学部から東京銀行(現・三菱UFJ銀行)へ。ロンドンに10年駐在、MUFGで銀行、証券の執行役員を務めた後、ウイルスによるがん治療のベンチャー企業の社長に転じた。
曽根は中国研究を志し、東京外大に進んだ。野村総研で香港に長く駐在、中国経済を間近でウォッチした後、日大教授へ。香港在勤時に再会し、奥様ともども飲茶したのが懐かしい。
私は、外交官になるべく東大法学部現役合格を目指し、野球部退部。その後、40年奉職した外務省は駐豪大使で中退。TMI総合法律事務所に移って評論活動を展開中。義憤に燃え血潮湧くと枠を飛び出す性癖は今なお変わらない。(山上)
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