歴史から読み解く勝負の行方
■裏読み業界地図〈完結〉
第1回 日本製鉄に立ちはだかる鉄鋼王カーネギーの栄光 今回
第2回 日産・ホンダはなぜ決裂したのか? 自動車野郎がいない日産エリート
第3回 ソニーとパナソニックの明暗 出井伸之がドイツで買った夢
第4回 NECと半導体 「電電ファミリー」失敗の歴史
第5回 日本流「投資銀行」のたくましき男たち 商事・物産・伊藤忠の生き残り戦略
第6回 日本製鉄の正念場 海外レジェンド企業買収の黒歴史をひもとく
第7回 薄型ディスプレイの落日 JDIはなぜ「ゾンビ企業」になったのか?
第8回 アマゾン・ドコモ連合の勝算 楽天、ヤフーの牙城は崩れるのか?
第9回 トランプ関税対策は日米チョコ戦争に学べ
第10回 株価高騰 日本防衛産業の死角
第11回 日本のネットベンチャー30年の興亡
第12回 半導体立国・日本は復活するのか
経済記者生活37年。合併、買収、倒産、内紛、粉飾。思えば、企業が関わる様々な場面に立ち会った。「あそこであの社長があれほどムキになったのは、あの会社にこんな歴史があるからだ」「あの社長とこの社長は実はめちゃくちゃ仲が悪い」「今でこそ隆々としているが、あそこを乗り切れなければこの会社は倒産していた」。見てはいけないものを含め、記者でなければ見られないシーンを随分見てきた。
そんなあれこれを見てきた私の頭の中には市販の『業界地図』とは全くの別物の『裏業界地図』がある。裏歴史を知れば、世界のビジネスシーンは100倍面白くなる。記念すべき第1回は「日本製鉄・USスチールvs.トランプ政権」。「米国に2兆3000億円投資します」と言っている日本製鉄を、ディール大好きのトランプ大統領がなぜ邪魔するのか。歴史を辿ると思わぬ真実が見えてくる。
米国第一主義を掲げるトランプ政権が再び、日本や日本企業に無理難題を押し付けてくるのでは、と日米の経済関係に暗雲が漂う中、その象徴となっているのが、日本製鉄のUSスチール買収問題だ。当事者同士は1年ほど前に合意しているのだが、バイデン政権が「安全保障上の問題がある」と阻止に動いた。大統領選でハリス氏がトランプ氏に敗れたため、状況は変わるかに思われたが、2024年12月2日、大統領就任を1カ月半後に控えたトランプ氏は自身のSNSでこう語った。
「私は買収計画を阻止する。買収者は注意することだ」
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source : 文藝春秋 2025年3月号

