喉のアンチエイジング

木村 百合香 昭和医科大学江東豊洲病院耳鼻咽喉科教授
ライフ ライフスタイル 医療 ヘルス

空気が乾燥した季節に誤嚥性肺炎を防ぐ方法

 この冬も風邪やインフルエンザが流行して、街中でも咳をしたり、むせてしまったりしている人を見かけます。もちろん、多くがウイルスや空気の乾燥によるものでしょうが、「喉の老化」が影響している方もいるかもしれません。

 喉の老化と言われても、皮膚や関節と違って直接見ることも痛みを感じることもないですから、読者の皆さんもイメージしにくいでしょう。

 しかし、喉の老化は40代から始まっています。たとえば、食事中にむせたり、咳が出やすいことはありませんか? 食後に痰が絡みやすいと感じたことはないですか? これらは、喉の老化によって起きている可能性があります。

 特に男性なら、老化が一目で分かる方法があります。それは喉仏の位置。昔の写真と比べて、喉仏が下がっていませんか? これも喉の老化現象。喉の筋力低下によって、位置がだんだんと下がってしまうのです。

 では、喉が老化すると、どんな問題が引き起こされるのでしょうか。

老化に気付くポイントは? Ⓒbeauty_box/イメージマート

 咳き込むだけなら命に関係しませんが、気を付けるべきは、食べ物や水分を飲み込む「嚥下(えんげ)」機能が低下することです。飲み込みが悪くなると、自分では食べているつもりでも自然と量が減り、体重が減少してしまう。食事することが負担になって低栄養となり、他の身体機能の衰えを伴って、いわゆる「フレイル」状態に陥ってしまう。水分が上手く取れなくなって、身体が脱水状態になることも心配です。

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source : 文藝春秋 2026年2月号

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