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★経団連会長の大穴は
経団連(十倉雅和会長)は3月11日、新任の副会長が内定したと発表した。選ばれたのはソニーグループの吉田憲一郎会長、日本郵船の長澤仁志会長、三井住友銀行の髙島誠会長、住友商事の兵藤誠之会長。
十倉氏は来年で任期満了だが、ここにきて次期会長争いに変化があった。本命と目されていた日本製鉄の橋本英二会長兼CEOに暗雲が立ち込めているのだ。一つはUSスチールの買収問題だ。買収を巡っては、次期米大統領候補のトランプ氏、バイデン氏が共に反対を表明。公約に買収反対を書き込む可能性もある。
「会長に退きながらCEOを続けることについて、橋本氏はUSスチール買収を含め、『経営責任を果たすため』と語った。USスチール買収を上手く進められなければ、経団連会長も遠のく」(経団連関係者)
もう一つネックとされるのが、周囲との関係だ。
「十倉さんは好き嫌いを表に出さないタイプ。一方で、橋本さんはハッキリとモノ言うタイプで、十倉さんと橋本さんは、『ソリが合わない』とも言われる。また橋本さんの新日本製鐵時代から先輩の三村明夫さんは、経団連会長に就きたかったがなれず、やむなく日本商工会議所会頭になった。それゆえ三村さんが、橋本さんが会長になるのを快く思っていないと見られている」(元経団連副会長)
その他の候補はどうか。新任副会長で有力なのはソニーの吉田氏。同社出身の副会長は出井伸之氏以来、約20年ぶりである。
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source : 文藝春秋 2024年5月号