経団連会長の本命と対抗、SOMPO櫻田氏の盲点、西川で社長交代のワケ、上場するのは貧乏人?

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★経団連会長の本命と対抗

 住友化学会長で、経団連会長の十倉雅和氏に逆風が吹いている。十倉氏は2025年4月開幕の大阪・関西万博を運営する、2025年日本国際博覧会協会の会長も兼任するが、建設費の高騰、建設遅延等が問題視されている。さらに能登半島地震で建設業界の人手不足が深刻化、復興の足枷になる懸念から、延期案も出た。それでも十倉氏は予定通り開催すべきと語ったが、経済同友会の新浪剛史代表幹事が開催延期に言及。更なる批判に晒されることとなってしまった。

 経団連会長職は、慣例通りなら2期4年だ。

「会長に就任したのが21年6月。前倒しで辞める可能性も囁かれていますが、任期は25年6月までです」(経団連元副会長)

 次期候補者には複数人の名前が挙がっている。パナソニックの会長・津賀一宏氏もその一人だが、

「経団連副会長も務めており、資格はある。ただ、社内でも、中枢からは外れている。関西財界の中心というわけでもなく、可能性は低い」(関西財界関係者)

 本命は、4月に代表権のある会長兼CEOに就く、日本製鉄の社長・橋本英二氏だ。橋本氏は一橋大を卒業後、1979年に入社。海外での営業経験が長く、“国際派”で知られる。

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source : 文藝春秋 2024年3月号

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