「コー・コープ・チャイ・ラーイ(どうもありがとうございました)、ニョック・チョーク(乾杯しましょう)」
2025年11月。天皇皇后両陛下の長女・愛子さまは、初めての外国公式訪問となるラオスで晩餐会に臨み、挨拶をラオス語で締めくくると優美にワイングラスを掲げた。
この前週、愛子さまは御所で、ラオス近現代史が専門の菊池陽子・東京外国語大学大学院教授の二度目のご進講を受けていた。愛子さまは終わりがけに、ラオス語の挨拶や晩餐会の締めの言葉の発音を録音してほしいと要請された。そこで印象に残ることがあったと菊池さんが語る。
「スマホで録音したのですが、私も女官の方も操作に不慣れで『変な声が入っちゃいました!』とドタバタしてしまって。すると、愛子さまがにこやかに『そういう声が入っていても楽しくていいと思います』とフォローしてくださったのです。そのままでは申し訳なく録音し直しましたが(笑)」
後日、晩餐会の映像を観た菊池さんは、愛子さまのラオス語は現地の人にも聞き取りやすかっただろうと感じた。ラオス人留学生たちは、日本人に自己紹介すると「愛子さまが行ったあのラオスだね」と言われるようになったと喜んでいるという。
「認知度の低い国に愛子さまのような皇族の方が訪問してくださると、日本が色々な国と関係を築いてきたと国民に周知することになるのだと実感しました。ラオスの人にとっても、今後の日本とラオスの関係を繋げるという点でも、大きな意味のあるご訪問だったと思います」

愛子さまは2024年に学習院大学文学部日本語日本文学科を卒業されると、日本赤十字社の嘱託職員として勤務される一方、成年皇族としてご活動の幅を広げてこられた。
そうした歩みの知られざる一面やお人柄について、愛子さまを知る人々に話を聞くと、菊池さんの証言のような「気遣い上手」をはじめ、「気さく」「友達や家族を大切にする」「勉強熱心」といった共通する印象が浮かび上がってくる。
「『あしたのジョー』を読みました」
漫画家のちばてつやさんは、2025年春の園遊会で、愛子さまから「『あしたのジョー』を読みました」「漫画を描くというのは、お話を作り、絵も描き、登場人物の衣装なども考えなければならず、大変ですね」と声をかけられたという。
ちばさんが回想する。
「『コマ割りが素晴らしい』『間がとても素敵ですね』なんてことまでおっしゃり、優秀な編集者のようでびっくりしてしまいました。他の招待客の方々についても事前によく調べたうえでお声がけされていて、本当に勉強熱心で、気配りのある方だなと感激いたしました」
初対面は前年11月の宮中茶会で、目が合った瞬間に思わず「おおっ、ますますおきれいになって」と声に出してしまったという。
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