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短期間で志望校合格を勝ち取れた理由

「先生の著書で一番役にたったのは、“褒める”スキル。親が子供を褒めちぎることで、娘のやる気が続き、短期間で志望校合格を勝ち取れたと思います。また6年生の1年間でどういうことが起こるかも書いてあったので、流れを事前に知っておけたのも安心につながりました」(同前)

「6年生の1年間でどういうことが起こるか」
6年生の塾生活は、「5年生の2、3月」「6年生の夏休み前」「夏期講習」「秋」「冬期講習・直前期」の五つに分類できます。ここに小学校の行事が加わり、それらの融合によって子どものテンションの波が形成されます。テンションが低い時は、やる気が感じられない、成績もパッとしないという状態ですが、これは誰にも起こることです。
この表を俯瞰すると、「GW後は失速するのね」「秋は学校巡りにかけられる時間があまりないな」などがわかると思います。親が一番辛いのは入試3カ月前。「夏に頑張った成果が表れないどころか、むしろ成績が下降している」「過去問を解いてもさっぱり点数が取れない」という不安に加え、入試までのカウントダウンが始まり平常心を保つのが難しくなります。実際、私の元に相談メールやカウンセリング依頼が殺到するのもこの時期です。
『中学受験 6年生からの大逆転メソッド』(通称・白本)より転載

個人指導の学習塾では得られなかったアドバイス

ケース(2)Rちゃん 最後の最後で安浪メソッドに出会い、第1志望合格!

 Rちゃんは、留学経験もあり、英語が強みで、大妻中野のグローバルが大本命(入試は英語、算数、国語)でした。個人指導の学習塾に通い、算数と英語を習っていましたが、偏差値では最後まで全く手が届かない状況。6年生の最終段階に来て、安浪先生の白本に出会い、最小の努力で最大の効果を出す方法を試します。

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「個人指導の学習塾では、過去問対策などの指示も一切ありませんでした。やることも多すぎて、混乱していましたが、まずは過去問を分析。大妻中野は計算問題が面倒なのと、必ず単位計算が出題されていたことに注目し、計算力を高め、特殊算を中心に基礎を固め直すことに徹しました」(Rちゃんのお母様)

「ノートの使い方」を変えてアレスミスを減らす

 時間がないため、安浪先生の白本に掲載されていた、算数の「努力コスパの良い単元(点数につながりやすい単元)」を見て、安浪先生の問題集「はじめまして受験算数」の100以上ある項目からコスパの良い26単元のみを徹底的にやることに決め、個別指導で1日2単元ずつ進めてもらい、分からない問題の解説をお願いした。また、本に載っていた「ノートの使い方」を見て、計算ノートの使い方がせせこましいことに気づき、大学ノートをゆとりをもって使い、文字のサイズを揃えるように意識させたらケアレスミスが減ったそう。

「なかなか結果が出ず、モチベーションが下がっていた本人も、やることが明確になり、余計なものがそぎ落とされたおかげで、スッキリと勉強に向かえるようになったようです」(同前)