昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

連載池上さんに聞いてみた。

「小さすぎて見えない!」池上彰氏が解説する「ドローン攻撃の現状」

池上さんに聞いてみた。

2019/10/09

Q ドローン攻撃を防ぐのは難しい?

 サウジアラビアの石油施設にドローンを使った攻撃が行われたという報道がありました。最新鋭の防空システムでも、こうした攻撃からの防御は難しいのでしょうか。(50代・男性・会社員)

A レーダーに映らないような小さなドローンの場合は……。

 ドローンの大きさは千差万別。模型飛行機のような小さなサイズのものから、ちょっとした民間航空機サイズのような大きなものもあります。

 最新鋭の防空システムというのは、敵のミサイルを迎撃するシステムですね。撃墜するためには、早期に発見しなければなりませんが、レーダーに映らないような小さなドローンですと、お手上げです。「小さすぎて見えない!」というわけです。

 また、こうした小さなドローンですと、1000ドルくらいからあります。一方、迎撃ミサイルは100万ドル以上します。1000ドルのドローンを100万ドルのミサイルで迎撃する。いかに効率が悪いかわかりますね。

サウジアラビアの石油施設に無人機攻撃、施設の復旧作業進む ©AFLO

 いまやドローン攻撃は、小国や小さな軍事組織あるいはテロ組織にとっては安価で使いやすい兵器なのです。残念ながら、これからもドローンはますます軍事兵器として発展し、使われていくようになるでしょう。

「○○さんに聞いてみた。」のコーナーでは、みなさまからの質問を募集しています!

質問投稿フォーム