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濱石先生は「家でも授業を聴きたいと要望があればまたやろう」と考えている。

オンラインでは「子どもを孤立させない」ことが大切

「貧困の連鎖から子どもを救うのは教育です」(認定NPO法人カタリバ代表今村久美さん)
コロナ禍で学びの場から取り残されるのは、家庭に端末がない生活困窮の子どもだ。カタリバでは、生活困窮家庭の子どもにオンライン上で学びの場を提供するべく、PCとWi-Fiを無償貸与するなど学習支援を開始した。 

カタリバは「あの子にまなびをつなぐプロジェクト」をオンラインで発表

オンラインの最大の課題は、学習習慣のついていない子どもがさらに学習から離れてしまうことだ。だからこうした子どもには、伴走する大人の存在が必要になる。

このプロジェクトに参加している慶應大学の中室牧子教授はこう語る。

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「トロントで学生の学習習慣についてのプロジェクトがあり、伴走者がつくパターンとつかないパターンで、伴走者がつかないと成績や学習習慣の改善に結びつかないという研究結果があります。テクノロジーの力を利用して、いつでもどこでも学べるようにしていくのはとても大事なことですが、伴走する人がいないと学習習慣のついていない人は脱落してしまいます」

一方通行のオンライン授業が軌道に乗れば、次は家庭やオンライン上の環境整備、「子どもを孤立させない」ことが大切になるのだ。

「GIGA」は世界とイノベーションへの入り口

オンライン授業は、第二波で再び休校になったときはもちろん、平時でも不登校や病気による長期欠席の子どもの学習支援に力を発揮するはずだ。

また、英語の授業に欠かせないALT(英語ネイティブの学習支援員)がいまコロナによって不足する中、海外にいるALTと教室をオンラインでつなぐことも可能になる。

「1人1台」GIGAスクール構想の「GIGA」とは、“Global and Innovation Gateway for All”。

つまり1人1台端末によるオンライン授業は、すべての子どもにとって世界とイノベーションへの入り口となるはずなのだ。

スマホがすべての子どもに世界とイノベーションへの入り口になる。

【執筆:フジテレビ 解説委員 鈴木款】