7月1日に東京ディズニーランド・ディズニーシーが営業を再開した。ディズニーに行こうと思うとほとんど決まって乗ることになるのが、JR京葉線である。東京駅の地下深く、ディズニー関連の広告に囲まれた動く歩道をずっと進んだ先にあるホームから京葉線に乗って、ディズニーランドがある舞浜駅まで約15分だ。
たったの15分で舞浜駅に着いてしまうし、ディズニーを訪れる人は京葉線の旅をあまり意識することはないかもしれない。ただ、その途中にはいくつかの駅がある。八丁堀駅や新木場駅は地下鉄との接続駅だからここから乗る人も多いだろう。葛西臨海公園駅も比較的知名度は高い。むしろ問題はそれ以外の駅ではないか。
“ナゾの途中駅”「越中島」「潮見」には何がある?
越中島駅と潮見駅。もうすっかりディズニー気分で浮かれて通り過ぎてしまうところではあるが、じつは東京都内の駅。けれど、存在感はかなり薄いのではないか。地下鉄など他の路線と接続しているわけでもなく、ディズニーに向かう途中に降りる機会があるわけでもなく……とにかくナゾである。一体何があるのか、どういう町が駅前に広がっているのか。というわけで、ディズニーが営業を再開した直後の平日、京葉線に乗ってこのナゾの途中駅を訪ねてみた。
最初に訪れたのは、潮見駅だ。東京駅を出発した京葉線はしばらく地下を走って、越中島駅の先で地上に顔を出す。そしてさっそうと運河を渡って埋立地の真ん中の潮見駅に到着する。車窓からはアパホテルや臨海部のタワーマンションがちらほら。この“ナゾの駅”で降りる人はどれだけいるのだろう……と思いながらホームに出た。