「信憑性をチェックするポイントは、サイトの運営元がわかりやすく明記されていること、運営元をグーグルで検索して事業内容を確認することです。ただし調べてみても、何をやっている会社なのかわからないことも多いのですが」
それでは安心できる着付け教室というのは、どんな条件なのだろう?
個人的には、講師に販売ノルマがないことは、最重要ポイントのひとつだと思う。しかし、Aさんによると「これについては、会社や本人に訊いても教えてくれないので、受講者が確認するのは難しいと思います」と話す。
着付け教室選び6つのチェックポイント
ちなみに染匠株式会社が運営する、きものカルチャー研究所について訊くと「販売ノルマは一切ありません」ときっぱり。これは会社によるのだろうが、結局のところ「ない」と断言できるかどうかが、ひとつのポイントといえるのかもしれない。
きものカルチャー研究所では、全国からサイトに集まった苦情や悩み、体験談などをもとに「健全な着付け教室とは何か、追求した結果を教室運営に反映しています」とAさんは言う。
そのチェックポイントをまとめてみると、つぎのようになる。
1 受講料の詳細(入会金、テキスト代、月謝、免状料、受験料)を提示
2 コースの期間やカリキュラムの内容を公開
3 授業と販売会は別枠で開催。販売会は原則自由参加にしている
4 特殊な着付け小物の購入を強制しない
5 手持ちの着物一枚でコースを修了できる
6 派手な宣伝活動をしていない
ちなみに「きものカルチャー研究所」は、入会金3300円、月謝7700円(都市部8800円)、授業は月4回・4か月、修了試験無料(合格率90パーセント)となっている。地方と都市部で月謝が違うのは、家賃を反映したものと容易に想像できて明朗会計な印象だ。授業は初等科の場合、マンツーマンから2名程度の個別指導だという。