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2021/03/08

糖質制限と脂質制限の「使い分け方」

――やはり、タンパク質が高いに越したことがないんですね。

古川 筋肉が落ちるとリバウンドしてしまうので、筋肉を維持しながら痩せるのが理想。だから筋肉を作るタンパク質は必須ですね。脂質、糖質に関しては、どのようなダイエットをするかでどちらを下げるかが決まりますね。糖質を少なくすれば糖質制限、脂質を少なくすれば脂質制限なんですけど、僕はこの2つを時期によって入れ替えました。

©山元茂樹/文藝春秋

 糖質を抑えるとスルスルと体重が落ちるので、すごく太った方には糖質制限がおすすめです。体の脂肪が多いと運動するにも体を動かしにくいし、関節を痛めてしまうから、まずは体重を落とす。

 ただし、糖質は1グラム摂取すると3グラムの水分も呼び込むので、糖質を100グラム摂ったとしたら、体重が400グラム増える。逆に糖質100グラム減をすれば、体重は400グラム減。だから糖質制限はガクッと落とせるんです。でも、その実、水分を落としている側面も大きいので、糖質を再び摂った時にリバウンドしやすいという欠点があります。

 僕は糖質制限で20キロ落とし、後半から脂質制限で28キロ落としました。現在はタンパク質多め、糖質が普通、脂質少なめというバランスにして、鶏むね肉や馬肉の赤身、全粒粉パスタ、蕎麦などを食べています。

痩せるために「運動」より大事なこと

――停滞期はどうされました?

古川 チートデイを設けるなどはしませんでした。そこはクイズ王として、いくつかのカードを切って乗り越えたというか。そのうちのひとつが、基礎代謝に対する考え方です。

 ダイエットといえば運動するイメージが強いですけど、運動で消費できるカロリーの量って寝転がっているだけで消費される基礎代謝の半分くらい。つまり、人間は基礎代謝によって痩せていくんです。ならば、基礎代謝を上げるしかない。

©山元茂樹/文藝春秋

 昔から、代謝を上げるなら筋肉を付けろというじゃないですか。これは文献によって細かい数値の違いがありますが、筋肉は体内における基礎代謝の大体18パーセントを占めている程度でランキングにすると第3位なんです。第2位が19パーセントくらいで脳。将棋の棋士が1日対局すると1~2キロ痩せるみたいな話がありますけど、脳を使うのにもやはりカロリーを消費しているということなんでしょうね。

 そして第1位が27パーセントで肝臓なんです。筋肉の倍とまではいえないけど、比じゃないのは確か。だから、運動するよりも肝臓がいかに元気であるかのほうがよっぽど大事だなと思ったんです。

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