こんなに違う! スパイスカレーと日本のカレー
「スパイスからカレーを作る」と聞くと、むずかしそうに感じる人も多いですが、じつは市販のルウから作るよりも使う材料が少なく、調理時間も短いです。
インド由来のスパイスカレーは、少ない種類の具材をスパイスで炒める「炒め料理」。スパイスは加熱しすぎると香りが飛んでしまうので、短時間で仕上げるのがポイントです。1回に使うスパイスは3種類から多くても10種類ほど。
一方、日本のカレーは欧風カレーという分類で、インドではなくイギリスからきたもの。小麦粉でとろみをつけて、いろいろな野菜や肉などのダシを使って長時間煮込む「煮込み料理」です。数十種類のスパイスを混合したカレー粉を使います(ルウはそれらを保存料などと一緒に固めたもの)。
カレー粉はインド植民地時代のイギリスが、自国でもかんたんにカレーを作れるように商品化したミックススパイスで、インドではあまり使われていません。
カレー粉ひとつで日本のカレーは作れても、インドのカレーは作れないのは面白いですよね!
ちなみに、近年大阪でブームとなっている「大阪スパイスカレー」はさらに進化した新しいジャンルです。ルウを使わないのは一緒ですが、インドでは使われないダシや日本食材などを使い、店ごとに独自にアレンジした創作カレーを指します。スパイスの使い方もお店によってバラバラで、型にはまらないスタイルが人気の理由とも言えるでしょう。
スパイスカレーのおいしい食べ方
「スパイスカレーにはナンですか?」とよく聞かれますが、ベストはお米。紹介したレシピは油が少量であっさりしているので日本米と相性が良く、毎日の食事で手軽に食べることができます。気分を変えたいときは玄米もいいですね。
インド風にしたいときは、バスマティライスという長米もおすすめ。水気が少なくパラパラとした食感で相性抜群。残念ながらスーパーでは売っていませんがネットで購入可能です。炊き方はやさしく水で洗って、いつもの1.2倍の量の水を炊飯器に入れればOK。
ちなみに、ナンは発酵させた生地を専用の窯で焼く必要があるので、じつはインドの一般家庭ではあまり出てきません。
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