Q  豪雨災害報道の見慣れない言葉「緊急安全確保」…これはどうすればいいの? 

 熱海や西日本の各地で豪雨災害が起こり、近年はこの季節になるとニュースを見る度に思わず身構えてしまうのですが、今年ニュースを見ていると「避難指示」よりも上の段階に「緊急安全確保」という見慣れない文言を目にするようになりました。

 もし自分の住んでいるエリアで発令されたら……と考えると、「避難指示」の時点で逃げていると思うのですが、この「緊急安全確保」とはどういうものなのでしょうか。(60代・女性・自営業)

今年は熱海で土石流災害が起こっている ©️文藝春秋

A 避難が無理な状況に陥ったら…という意味です。要は…

「緊急安全確保」は「避難指示」のさらに上の警戒レベル

 いい所に目をつけましたね。過去の災害では、「避難指示」が出て、慌てて自宅から飛び出して濁流に流されたり、避難所に行く途中で難に遭ったりする人が出たことがありました。とりわけ深夜に「避難指示」が出ると、外は真っ暗で避難が危険という場合もあります。

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 そこで避難が無理な状況に陥ったら、無理に自宅を出ることなく、自宅の2階や3階、あるいは屋根の上など相対的に安全な場所に移動してください、という意味なのです。要は「自分の身の安全は自分で考えて」という最終通告なのです。

2018年には京都で観光名所である鴨川周辺も大雨災害が起こった ©️iStock.com

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