読者センターへ電話して聞いてみると…?
では直接聞いてみよう。読売新聞の「東京本社読者センター」に電話をしてみた。
電話に出たのは年配らしきおじさん。記事を読んでいて質問があるのですがと切り出すと「どうぞ、どうぞ」。前のめりになった様子が電話越しでもわかる。この積極的な感じは読者の質問に答える「先生」のような役割の方なのだろうか。※記者ではないと言っていた。
こちらが知りたいこととして、
(1)「独自」とは「スクープ」という意味なのですか?
(2)他社で既報の場合、どういう意味で「独自」なのですか?
(3)記者が独自と思えば独自なのでしょうか?
すると(1)の答えは「独自=スクープである」と。おお、そういう解釈でいいんだやはり。「編集局の判断」だという。
でも他で読んだ記事も見かけるのですと質問したら((2))、
「以前の事実に何か新しい事実を付けた場合」も【独自】とつけると教えてくれた。
面白かったのは(3)の質問だ。「記者が独自と思えば独自なのですか」と尋ねたら、
「(他の媒体で書かれていても)気づいていないで【独自】とする場合もある」という。
え、気づいていない? そんなこともあるの?
「具体的な記事について調べてもらえませんか」と尋ねたら…
では具体的に聞いてみたいと思い、先述した「中学校長がイジメ否定の文書を配っていた」(文春オンライン5月)と、読売「いじめ否定文書を配布」(11月12日)を例に出してみた。
この場合の「独自」という意味は「以前の事実に何か新しい事実を付けた場合」なのか「記者が気づいていない場合」なのか。調べてもらえませんかと尋ねてみた。
すると「これはどういうお問い合わせですか」「何かの正式な問い合わせですか」とちょっと態度が硬化。いや、私は読者としてほんとにその違いを知りたいだけなのですが…。