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小学生以来のラジオ体操
シャッターが開き、東館内部へと立ち入る。コミケから企業の展示会まで、何度も足を運んだ東館だが、机一つもないがらんどうの光景は初めてだった。この何もない状態から、サークルが設営を行える状態にまで持っていかなくてはならない。
参加者が東館に集まると、先程のベテラン参加者がYouTubeのNHKチャンネルからラジオ体操第1を再生し、作業前の体操がスタートする。真面目にラジオ体操第1を完走したのは、小学校の夏休み以来だろうか。
体操が終わるとゴミ袋が配布され、まずはこの広大な空間のゴミ拾いが始まる。どれだけゴミがあるのかと思ったものの、探し始めると色んなものが落ちている。落ち葉やプラスチック、配線の切れ端、そしてネジだ。特にネジは危険なので慎重に探したが、自分だけでも10本ほど回収した。
テーブルを設置する印を貼り付けていく作業「測量」
ゴミ拾いをしている中で測量が始まる。測量はテーブルを設置する印となる赤いテープを貼り付けていく作業で、何十メートルもあるメジャーを用いて広い空間の測量を行っていく。本来は測量がこの時間帯の主な作業だが、人は足りているとのことで、筆者は引き続きゴミ拾いを行った。
測量が一段落しても、仕事が残っている。次々とやってくるトラックから、備品を運ぶ作業だ。トラックから荷降ろしされた箱には、それぞれの配置場所が記載された紙が貼られており、定められた場所に箱を積み上げていく。
今回は例年の備品に加え、感染症対策の備品が目立ったのが印象的だった。特に会場各所に設置される消毒用エタノールは、重量・容積ともに結構な量が山積みにされていた。