「なんでこんなんで燃やしに来るねん」と思うテーマも
それゆえに「なんでこんなんで燃やしに来るねん」と思うテーマがたくさんあります。この前ジュニア誕生で喜んでたライターのヨッピーさんが、育児教室でのママ中心の授業スタイルに置き去り感を覚えてパパを阻害しないでほしい的なツイートをしたら、それをレーダーに捉えた皆さんがやってきて、ヨッピーさんを大バッシングして黒煙が上がっていました。いいぞ、そこだ、どんどんやれ。
僕、「よーし、育児ゴリゴリやるぞ~!」ってな意気込みだったんですけど、育児教室の先生や助産師さんがみんな「ママが~」「ママは~」ってママ主体で話をするし、男性が参加出来ないものもたくさんあったりするので、僕自身は別に気にしないけどあれで心が折れる父親もいると思うから改善して欲しい
— ヨッピー (@yoppymodel) February 8, 2022
見かねて、育児経験者が集まってきてヨッピーさんを擁護したりしてましたが、ヨッピーさんのご子息はかわいいけどヨッピーさんはかわいくないので叩かれるのは仕方がない面もある一方、男性による育児に対する風当たりの強さも間違いなくあります。
それ以上に、ヨッピーさんが書いてもいない内容に対して批判を重ねるツイートがあったり、ヨッピーさんのツイートから悪意を勝手に読み取って侮辱したり、まあさんざんなんですね。たくさん釣れて良かったねという心境よりも、「育児はママだけがするものじゃない」という趣旨の当り前のことを女性ではなく男性が言っても、なかなか額面通り受け取ってもらえないものなのだなあとも思います。世には父子家庭もあるわけだしね。
いずれのケースでも、特段そんなこと書いてもない内容を読み取ったり、ちょっとしたことを深読みして悪意を読み取りバッシングしてくる人たちが主役であることは間違いなく、そういう変わった人たちが可視化されてしまったのがTwitterなどネット界隈なのだなあという気持ちを新たにするのでございます。
人間、自分の立場が固定していると、なかなか相手の身になって考えたり、起きていることを自分事として捉えにくくなる面はあると思うんですよ。安い料理店に交際を始めた人と行くことが「好きな人と行けるならどこでもうれしい」と思えるかどうかという。もちろんある程度歳を取って、働いて金を稼ぎ、良い店に行けるようになれば見える光景も変わるかもしれないけど、好きな相手と大事な時間が過ごせるなら一蘭でも牛角でもどこでもいいと言えるような素敵な方は、いきなりTwitterで噛み付いたりはしないのかもしれません。
INFORMATION
ついにこの日が来てしまった……。文春オンラインの謎連載、特にタイトルがあるわけでもない山本一郎の痛快ビジネス記事が待望の単行本化!
その名も『ズレずに生き抜く 仕事も結婚も人生も、パフォーマンスを上げる自己改革』。結婚し、出産に感動するのもつかの間、エクストリーム育児と父父母母介護の修羅を生き抜く著者が贈る、珠玉の特選記事集。どうかご期待ください。