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“質”を省みずにコストを切り詰めるケチっぷり

 多い時期は月に10回ほど、しかも少ないときでも数十人での“乱交”とはすさまじい性欲だが、田淵容疑者と加藤容疑者の目的はセックスだけではなかったという。

「パーティーを開催する2人の目的は、完全にビジネスです。アダルト掲示板やLINEの掲示板で大々的に参加者を募っていましたが、参加費は男性の単独参加が7000~1万円、カップルは5000円、女性の単独参加は無料。『単独男性(1人参加の男性客、参加費が高い)を呼ばなきゃ金にならない』といつも言っていて、実際に男あまりのパーティーが多かった。男女比は100人規模では7:3、小規模だと9:1ぐらいのことも。だから数人の女性の周りに男性が群がるような状態でした。部屋に入った客からシュンは『金! みかじめ料や!』と言いながら集金してまわり、財布はいつもパンパンでした」(同前)

アダルト掲示板に掲載していた田淵容疑者の写真

 利益を少しでも上げるために、パーティーの“質”を省みずにコストを切り詰めることもあり、参加者からヒンシュクを買うことも多かった。

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「パーティーの食べ物は参加者の差し入れの冷凍の唐揚げやポテトばかりで、他にケーキやお酒が少しある程度。しかも2人はとにかくケチで、差し入れのジュースなどを自分の鞄に詰めて持って帰ったりもしていました。最低限必要なものを買うときも、シュンは『楽天ポイントが貯まるところで買ってるんだ』と自慢していました。場所代やコンドームの値段を引いても、パーティー1回あたり100万近くの利益が出ていたと思います」(同前)

自称自衛官で“体育会系気質”

乱交パーティーを行っていたというマンション ©文藝春秋

 自称自衛官と報道されている田淵容疑者は、乱交パーティーでも年下の男性客に後片付けを命令するなど“体育会系気質”を発揮していたという。

「シュンは自衛官であることを自慢気に話していました。茂原市内の自衛隊施設で働いていると言っていて、『●●空挺団』と背中に書かれた黒いTシャツをよく着ていました。乱交パーティーでも、なにかにつけて武器の話をしだし、『銃は持つと本当に重いんだ』と嬉しそうに話していました。上下関係をものすごく気にするタイプで、歳下の若い客には『お前ちょっとこい!』と完全な上から目線。大人数では緊張して勃たない男性も多いのですが、フォローするどころか『クソ単(単独参加の男性のこと)』と呼び、『お前は出禁な!』とか『次は倍払え!』と威張り散らしていました。その一方で、年上の経営者にはペコペコしていましたけどね」(同前)